おしっこの中に結晶などの砂粒状物質や結石(ストルバイト・シュウ酸カルシウムなど)が出来て、尿道が詰まったり、膀胱を傷つけたり、細菌感染する病気です。特にオス猫に多いといわれ、尿毒症を起こすと数日で死亡することもある恐ろしい病気です。
治療が遅れると慢性化することもあり、腎臓への影響の程度によっては命に関わることもあるので、気になる症状が現れたらすぐに受診しましょう。
新鮮な水をいつでも飲めるように用意し、適度な運動をさせるなど、日頃のケアが大切です。また、トイレはいつも清潔にしておしっこを我慢させないようにしましょう。 猫泌尿器症候群・尿路疾患対応(低マグネシウム)のフードを与えることも有効です。
呼吸器にウイルスが感染することによって、咳や鼻汁などの風邪のような症状をもたらす病気です。猫風邪と呼ばれることもあります。症状が軽い場合は数日で回復が見られますが、重症な場合や仔猫の場合には、高熱や食欲不振により命に関わることもあります。
ワクチンの接種により予防することができます。
免疫が不安定な仔猫の時期には感染源との接触を避けるために、他の猫と接触をしない、外の環境に出さないようにすることも大切です。
免疫不全を起こすウイルスが原因で起こる感染症で、猫の免疫機能を低下させ、様々な病気にかかりやすくなります。病気が進行すると人間のエイズに良く似ているため、猫エイズとも呼ばれることがありますが、人間のエイズとは似ていても異なる別の病気なので、人間の病気が移ったり、猫から人間に移ったりすることはありません。
急性の感染症ではないので、感染しても発病しない猫や、発病しても長生きする猫も多くいます。
日本には現在ワクチンはありません。猫同士のけんかによる噛み傷から感染する可能性が高い病気のため、外に出さないことがもっとも良い方法です。けんか防止の為にも、去勢・避妊手術を受けておくことも効果的です。
肝リピドーシス(脂肪肝)は、肝臓に過剰な脂肪がたまるために肝臓が正常に機能しなくなる病気です。特に太った猫に多く見られる傾向にあります。
肝リピドーシスは、特に太った猫に発症しやすいため、日ごろから食生活に気をつけ、運動しやすい環境をつくり、肥満を防ぐことが大切です。また、肝臓の病気には特定の症状がほとんどなく、早期発見が難しいため、定期的に血液検査などの健康診断を受けるようにしましょう。
糖尿病はホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなることで、血液中の糖が多くなってしまう病気です。糖尿病になると、他の病気を併発しやすくなり、合併症が治りにくいのが特徴です。多くの場合、毎日のインスリン注射によって血糖値をコントロールすることが必要になります。
糖尿病は、患ってしまうと完全に治療する事はできません。日頃から適度な運動と食生活を心掛け、ストレスや肥満を防いで糖尿病にならないよう予防してあげましょう。定期的な健康診断を受けて、早期発見・早期治療を心がけることも大切です。
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